一般質問(全文)(txtファイル)
市議会レポート第14号(PDFファイル)365KB
昨年の第3回定例議会開会中には、9・11米国同時多発テロ事件という歴史的な事件がおこりましたが、今議会開会中にも、歴史的な出来事が起こりました。それは、9月17日に行われた初の日朝首脳会談であります。
しかし、その歴史的快挙と同時に、拉致をされた日本人照会者11名のうち、生存が確認されたのが4人、亡くなった方が6人という我々日本人にとって非常にショッキングなニュースが入り、さらに3人が拉致され、うち2人が既になくなっているということが明らかになりました。
政府の拉致事件調査団が9月28日から10月1日までの間、平壌を訪れ、拉致問題に関する事実調査を行いましたが、関係者の方々が満足いくような調査結果が得られませんでした。その後、生存者5名の一時帰国が叶いましたが、安否情報などの真偽の確認、真相の徹底究明など、課題は山積しております。少しでも関係者の方々の気持ちを和らげられるよう心から望むものであります。
一方で、外交的な観点からみれば、この日朝首脳会談は成功だったと評価しております。今まで一切進展しなかった拉致問題もこれだけの事実がはっきりし、今まで国際社会に組み込めなかった北朝鮮と交渉の場を設けられるようになったということは、国際政治上において、日本が朝鮮半島を巡る経済協力、安全保障の窓口的な国となり、今後の国際社会での発言力も増していくものと思われます。
北朝鮮がこれだけ譲歩してきたのは、北朝鮮の国内状況がそれだけ逼迫したものであり、また賛否は別として米国ブッシュ政権の強硬な姿勢によるものと推測されます。
これらの状況を冷静に分析し、10月29日に再開される日朝国交正常化交渉においても優位に話をすすめてもらいたいものです。
いずれに致しましても、政治の最大の務めは、国民の生命と財産を守ることであります。北朝鮮に関わる問題が平和裏に解決されることを心より願うと同時に、我々もできる限りの努力をしてまいりたいと存じます。
平成14年第3回千葉市議会定例会は9月9日に召集され10月4日に閉会しました。
9月議会というのは主に作年度(13年度)の決算の議会になります。
今回の議会では、その決算の認定と補正予算を含む市長提案の議案が25本、議員発議が11本、継続審査中のものを含め陳情が8本、そして追加議案7本の採決が行われました。
今議会の最大のトピックは、議案第135号人権擁護委員の推薦について千葉市議会史上初の否決がなされたことと議案91号の「千葉市男女共同参画ハーモニー条例」の制定についてであります。
前者については、推薦された方が非常に政党色の強い方ということで、法律上においても不適格な人選であることが理由となり、我が会派を含む与党4会派の反対によって否決されました。人事案件が否決されるのは、これまでに例がなく、予算・条例・一般など市長提出議案を含めても一九七四年の臨時議会以来、28年ぶりの異例の事態であります。この件については、きちんと調査すれば簡単にわかることですので、行政の怠慢と言わざるを得ません。
また、後者については、条例の内容そのものへの異論はほとんどありませんでしたが、原案をホームページで「突然」公表した後、一部の市民からの反対により、批判の集中した文言を削除するなど、この議案を上程するまでの過程に問題があり、議論が紛糾したところであります。
今後、パブリックコメントを求める際には、一定のルール作りをし、ある程度の周知期間を設けるべきだと考えます。また、パブリックコメント制度はあくまでも参考意見であり、その意見に大きく左右されないように足腰の強い行政運営を心がけるよう求めてまいりたいと存じます。
いずれに致しましても、今議会で感じたことは、行政と議会が馴れ合いになってきており、気の緩みが生じてきているのではないかということです。我々議員ももう一度気を引き締め直し、今後の議会運営にあたっていきたいと存じます。
以下、今議会で審議した議案を簡単に説明します。
議案84号は、平成14年度一般会計補正予算であり、国庫補助金の決定に伴い、土地区画整理事業及び蘇我特定地区に建設されるメタン発酵ガス化施設への建設補助金の追加や、障害者グループホーム等への運営補助金を計上するとともに、国の指定を受けた市立千葉高校の「スーパーサイエンス・ハイスクール」研究開発経費のほか、緊急地域雇用創出特別基金事業費及び参議院議員補欠選挙経費等を計上することによって、総額11億9,000余万円を、国庫支出金、地方交付税、市債等を財源として追加しました。これによって、一般会計の総額は、3,456億2,000余万円となります。
また、継続費については、新港清掃工場新エネルギー供給事業の総額及び年割額の変更を行い、債務負担行為については、千葉中央港土地区画整理事業費を追加し、地方債については、清掃施設整備事業費及び都市計画事業費の限度額の変更を行いました。
85〜87号までの3議案は、いずれも特別会計の補正予算で、総額28億3,000余万円を追加し、総額は、3,432億1,000余万円となります。
88号は老人医療費の助成対象者について所得制限を設けたもので、89号は、損害賠償事件について千葉地方裁判所の判決を不服として控訴を提起したもので、いずれも専決処分の報告です。
90号は、地方税法の一部改正に伴い、規定を整備するもので、91号は、男女共同参画社会の形成の総合的かつ計画的な推進を図るため、条例を制定するものです。
92号は、健康保険法の一部改正に伴い、関係条例の規定を整備するもので、93号は、新たに「こてはし横戸団地」及び「おゆみ野駅北」両地区の地区計画区域を条例の適用範囲とするもので、94号は、消防法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。
95・96号は、中央区弁天町の区域を住居表示区域とするとともに、町の区域及び名称を変更するもので、97号は、看護師養成施設の用地を、98号は、鎌取第六小学校(仮称)の用地をそれぞれ取得するもので、99号は、旧青年館の建物を地元町内会等に無償譲渡するものです。
100〜106号は、いずれも三億円以上の工事請負契約についての締結の承認で、107号は、工事請負契約に係る議決事件について契約金額を変更するもので、108号は、市道路線の認定及び廃止です。
109〜128号までの20議案は、いずれも決算の認定で、平成13年度の一般会計決算額については、歳入3,453億円、歳出3,375億円となり、実質収支は21億円を確保しました。
また、特別会計16会計の決算額は、歳入2,395億円、歳出2,361億円で、実質収支は34億円となり、企業会計3会計の決算額は、歳入731億円、歳出796億円となり、この収支不足分については、損益勘定留保資金等で対応したとのことです。
なお、新5か年計画の進捗率は17.0%となり、市民生活指標は、65項目中62項目が概ね順調に推移しています。
追加上程された129〜135号までの7議案はいずれも人事案件で、否決された135号を除き、全議案は、全会一致または賛成多数で可決されました。
なお、「奨学金制度等の拡充を求める意見書」など3本の発議が可決され、陳情2号「蘇我駅周辺における複数の葬祭場建設及び宗教施設建設に反対する陳情」が採択送付、6号「政令指定都市にふさわしい男女共同参画条例を求める陳情」が不採択になった他、残りの6本の陳情は継続審議となりました。
また、9月30日に市政に関する一般質問を致しましたので、以下に主な内容と答弁を掲載させていただきます。
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フィルムコミッションでまちの活性化を!
●『フィルムコミッションについて』
フィルムコミッション(以下FC)とは、「映画やCMなどのロケーション撮影を円滑にすすめるための非営利組織」で、現在、欧米を中心に世界31カ国に約300の団体が組織されています。
それらの多くが自治体等に組織されており、国内ばかりでなく国際的なロケーション誘致・支援活動の窓口として、地域の経済・観光振興に大きな効果を上げている。
そこで、まずこのFCに対する本市の現状と認識および今後の取り組みについて、また、県が進めているFC事業と本市の関わりはどうか、さらに民間NPO法人が積極的にFCに取り組む用意があると聞いているが、本市としてどのような対応をとることができるか。
☆答弁(経済農政局長)
千葉市の魅力を広く情報発信する効果の大きい映画やテレビ・CM等の撮影を誘致し、本市の知名度やイメージ向上を図るとともに、「産業の柱としての観光振興」に大きな意義を有するものと考え、以前より千葉ポートタワーや幕張メッセなど撮影等の協力を行ってきた。
また、千葉県では、本年10月に(財)ちば国際コンベンションビューロー内に「千葉県フィルム・コミッション」を設立し、全県を対象に活動を開始すると聞いている。
本市も、これに参画し、充分連携を取りながら撮影協力できる施設の発掘や情報の収集・提供をするなど積極的に協力し、今後、すでにFCを設立している団体の活動状況等の情報を把握しながらロケ隊を誘致・支援していく。
また、撮影隊の誘致には、行政の持つ撮影地情報だけではなく民間の持つ情報も欠かせないものも多い。FCに積極的に取り組むNPO法人等とは連携を取りながら、ロケ活動を支援して参りたい。
年内に情報セキュリティポリシーを策定
●『情報セキュリティ・ポリシーについて』
いまやほとんどの自治体で、ウイルス対策ソフトやファイアウォールを設置して、セキュリティを確保している。
しかし、セキュリティ対策を行うには、それぞれの対策をばらばらに行うのではなく、一定のルールに基づいて行われる必要があり、このルールがセキュリティポリシーと呼ばれるものである。
情報システム利用者の情報セキュリティに対する意識向上はもちろんのこと、これらの情報に関して利用者個人の裁量で、その扱いが判断されることのないよう、組織として意思統一され、明文化された文書である情報セキュリティポリシーを策定することが必要になってくる。
そこで、本市において、このセキュリティポリシーを導入する予定があるのか。
☆答弁(総務局長)
情報セキュリティ対策を総合的かつ体系的に定める情報セキュリティポリシーは、市民のプライバシー等を保護し、安定的で信頼される電子市役所を実現する上で不可欠なものと考えている。
このため、現在、IT推進本部に設置された情報セキュリティ検討班において、各種情報システムの現状分析、必要な対策基準の検討など、策定に向けて鋭意取り組んでいるところであり、年内には策定のうえ、全職員に対し、情報セキュリティの意識啓発を徹底して参る予定である。
御茶屋御殿の積極的活用を
●『御茶屋御殿について』
若葉区御殿町に所在する千葉御茶屋御殿は、江戸時代の初期に、徳川家康が東金方面での鷹狩のために、東金と船橋の間に休憩・宿泊用に造られたものである。
本市の御殿跡は、関東地方において堀や土塁を残す唯一の御殿で、近世御殿を理解するうえで、貴重な遺跡として知られ、また、御殿町の町名の発祥地として、地域にとっても由緒のある遺跡でもある。
遺跡を保存・活用するために5か年計画のなかで、「御殿跡内部の復元保存の検討」、「資料館の建設に伴う実施設計」、「駐車場等の整備計画」が位置づけられているが、長引く経済の低迷などにより、御茶屋御殿跡の復元整備推進を取り巻く社会経済的環境は、大変厳しい状況でないかと察する。
そこで、今後の整備計画について、どのように考えているのか。
また、御殿跡を単に整備するだけでなく、資料館の建設や古民家の移築保存を行い、市民の学習の場・憩いの場としての整備を図れば、市民の活用の幅が広がり、遺跡整備にさらに付加価値が高められると思うが、本市の見解を伺う。
☆答弁(教育長)
御茶屋御殿の整備については、文化財保護審議会等で、復元整備の可能性などについて意見を頂き、その後具体的な検討を進めている。
こうした意見や検討結果並びに今日の財政状況を踏まえ、全面的な整備を一挙に行うことは大変困難であるが、しかしながら現在、解体し保管している旧四関家住宅を、御殿跡隣接に移築保存することが急がれているので、可能な限り早くこの整備に取り掛かり、その後、資料館の建設や遺構展示などの遺跡環境整備を順次進めて参りたい。
なお、移築した旧四関家住宅の公開にあたっては、地元の協力を頂きながら、文化財の活用を図って参りたい。
県道浜四線の混雑解消へ
●『道路問題について』
県道浜野四街道長沼線(以下「浜四線」)は、中央区浜野町から四街道市を経由し稲毛区の長沼町に至る主要地方道であり、千葉都心を取り巻く最も外側の環状道路として地域の社会・経済の活性化に貢献する道路である。
しかしながら,宮田交差点からおゆみ野方面や蘇我副都心方面に繋がる浜四線は、幅員が狭く大型車の通行が危険なカーブがあるなど未整備道路となっている。
また、国道126号と浜四線とが交差する宮田交差点は、県道が国道にクランク状に接続しており、しかも国道との取付が、東金方面に鋭角でかつ勾配 が急なため、大型車がうまく曲がれない状態である。
そこで、まず、宮田交差 点の改善計画について、次に宮田交差点から鎌取方面 の道路改良計画について伺う。
また、浜四線は、更科地 区で大きなカーブが連続しており、大井戸地区でも必要充分な幅員が確保されていないため、交通に支障をきたしており、その問題解決のためにそれぞれの地区においてバイパス道路が整備中である。
そこで、両事業の進捗状況と整備完了予定について伺う。
☆答弁(建設局長)
県道浜四線は、全体としての改良計画を、市道誉田町平山町線の平山十字路から国道51号の四街道市吉岡まで、約12kmを予定している。
現在、国道126号の宮田交差点から四街道方面の更科地区及び大井戸地区、合わせて4キロメートルを事業中であり、更科地区は、用地買収が47%完了しており、工事は約500mが完成、大井戸地区は、用地買収が92%完了しており、大井戸大橋1橋と道路工事約370mが完成している。
まずは、現在事業中の区間を平成19年度に完成させることを第一とし、宮田交差点の改良及び鎌取方面に向かっての道路改良計画を、この事業の進捗を見極めながら、次期5か年計画の中で策定したい。
なお、宮田交差点は、線形や地形的にも複雑なので、国道の管理者である千葉国道工事事務所や東警察署とも、交差点改善方法について、事前に調査・研究して参りたい。